2018年 01月 01日
正月 |
月曜日。10時過ぎごろおおくまさんの家で起床、晴れ。お茶飲む。
半ごろ出、バイクで実家へ帰るおおくまさんに今年もよろしくお願いします、といって道の突き当たりで左右に別れる。風もなく、暖かい。
浦和駅へ。父から借りていた定期をなくしたか、と思ったがコートの別のポケットに入っていたことに改札入ってから気付く。新宿で京王線に乗り換え。下高井戸で降りるつもりだったがぼーっとして次の桜上水まで行ってしまう。階段上って向かいのホームへ行って折り返し、11時40分ごろ下高井戸。
豊川堂のまえ通って歩道橋渡る。ガードで仕切られた狭い歩道を気遣ってすれ違い歩き永福町の方。父方の祖父の家のある路地に入る。駅前通りの雰囲気もだいぶ変わったが、この路地の向かいにあるクリーニング屋の看板だけはずっと変わらない。
家の斜向かいの駄菓子屋のシャッターに張り紙。「駄菓子屋おもちゃ箱閉店のお知らせ 平成七年十二月開業より今日まで多くの皆様方にご来店頂き心よりお礼を申し上げます 十二月二十八を以ちまして閉店させて頂きます 起こし頂きました皆様 誠にありがとうございました 店主」 昔はこっちに来るたびにお金もらって行っていた。物心ついた時にはあったからもっと昔からやっていたのかと思っていたが、自分が三歳の頃からだったのか。「ロッヂ」の差し出されたのを引くとばね仕掛けで指が挟まれる板ガム、細長い袋に入った模型飛行機。
12時過ぎ、祖父の家へ。去年の1月24日以来。以前は行けば何かしら手伝うことがあり、お金の無心がてらたまには寄っていたが、その時になにもすることないと言われてからなんとなく行きづらくなっていた。父母、姉はすでにテーブルに着き昨日の残りらしいおせちとカニ、刺身が並ぶ。お雑煮。
日なたに寝そべって新聞よむ。よく休めておらずすこしだるい。14時ごろ、祖母の入居している介護施設へ車で発つ。車を修理に出しているので代替の天井に窓のある赤い車。15分ほどで浴風会病院。自分は初めて来た。敷地を入ってしばらく行ったところの建物。玄関に二つ、手洗いの台があるが一方は普通のでもう一方のは何か消毒液が出るらしいやや複雑そうなもの。そっちに手かざしてみたりするもやり方がよくわからず、あきらめ普通の流しで洗う。先に中に入って、しばらくして後からきた母が、あれはなんだかの方に手をどうするんだったよ、と言う。天皇さんが来たんだ、と写真のパネルを指さし父が言う。熱帯魚の泳ぐ円柱形の水槽。
ゆっくりドアの閉まるエレベーターに乗り2階へ。大きな音量で正月番組の流れるテレビを囲んだ人達の中に車椅子の祖母。ここの記述を確かめると入居したのは2015年の12月25日だが、最後に会ったのがいつかはわからず。2年以上は経ている。その頃からこちらがきちんと認識されているという実感は持てず、顔を合わせてはずっとよそよそしくねぎらうような言葉を口にしていた。言葉らしいものはなく。うれしそうな表情と何もないような表情。姉や母のように、会えてうれしいという表情を自分はできず。テーブルを囲んで写真を撮る。父がシャッターの方へ目線を向けさせようとするが横を向く。隅に寄せられたホワイトボードの早口言葉。「このくぎ抜きだと引き抜きにくいくぎ あのくぎ抜きでも引き抜きにくいくぎ」 窓辺に張られた紅白の幕。大きな招き猫が、モヤモヤさまぁ~ずの映るもう一つのテレビの脇にあり、車いすを押して父ががいっしょに写真に収める。
立ち働く職員の人達を眺める。一人、居室の並ぶ廊下を壁に貼られた習字や塗り絵を眺めうろうろする。戻り、また先ほどのテレビの前に祖母の座る車椅子を父が押してもどす。笑顔して肩に触れるとうれしそうな顔して強く手を握られる。エレベーターの扉の前から振り返ると表情なく画面に顔を向けている。足を乗せる台の下に両足が入ってしまっているのを母が気遣うが大丈夫だと父が言う。エレベーターの乗り降りを好きでないので2階だし階段でさっさと降りたかったが待って一緒に乗る。明日は書初め、と姉が壁の貼り紙を見て言うのを母が、姉がやるのかと思った、と言う。
行きより混んだ道を戻る。家に車を置き、大宮八幡まで歩く。着くと鳥居の外まで行列。いままで一日には来たことがなかったのでここまで人がいるのは初めてだと祖父が言う。30分経つまではとりあえず並ぼうと父が言い並ぶ。5列に並ぶように、と警備の人が声をあげ、ちょうど5人だからここで5人をちゃんとつくろうと父。でも5列を維持するのは無理。第五列という言葉が第二次大戦のなんだかであったがなんだったかということを祖父が言い、自分は月本正云々しか頭に浮かばないが父が電話で調べる。「第五列とは、本来味方であるはずの集団の中で敵方に味方する人々、つまり「スパイ」などの存在を指す」
30分ほどで順番になり10円投げる。脇で集合写真を撮る。
角の公園で青いべっ甲アメをなめながら一人ブランコを漕ぐ女の子。16時15分ごろ祖父の家に戻る。テレビのタイタニック。おおくまさんに電話。
16時45分ごろ車で発つ。眠って、気づいた時には上尾のBig-A。一人車で待つ。
通りがかったミニストップ。ベルギーチョコソフトを二つ、贅沢ベルギーチョコソフトを一つ、母がかってきて食べる。どちらもそんなに変わらないという。
19時ごろ帰宅。姉が昨日から仕込んでいたらしい南インド風だという酸っぱいカレーおいしいのでおいしと言う。
by w-nemunemu
| 2018-01-01 14:55
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