2017年 03月 01日
日常語の稽古 |
水曜日。9時40分起床、曇り。レトルトのカレーとパン食べる。
11時25分出る。12時15分池袋。地下道の新しいATMでお金下ろす。ここのは液晶を押すとぺッ、ぺッと音がするやつ。大地屋へ。きょう発売の『正論』、三浦朱門追悼の富岡幸一郎、阿川佐和子、山本晋也の文章をざっと立ちよむ。河出文庫の高橋和巳、あるだろうと思うもない。『とめられなかった戦争/加藤陽子』文春文庫550円かう。
12時40分ドリームコーヒーへ。日替わり220円。
13時40分ごろ発つ。ビックリガードの間の道抜けて往来座へ。瀬戸さん。うれしい。店の棚の配置がけっこう変わっている。最近出た『東京こだわりブックショップ地図』の古書現世のページの写真に自分が映ってるのを教えていただく。失くしてしまった帽子をかぶっている。『私の1960年代/山本義隆』金曜日かう。
14時半ごろ出、鬼子母神商店街を歩く。目白通り越えてずっと行き、坂を下って上り早稲田通りまで出る。照文堂の中久しぶりに見る。虹書店へ。20円均一から『砂漠の教室 イスラエル通信/藤本和子』河出書房新社、100円均一から『ヴァルター・ベンヤミン著作集1 暴力批判論』晶文社、『岸上大作全集』思潮社かう。税金合わせまして237円です、と。
15時15分、ここはたしか半端な時間でも大体やってたはず、と思い宝美楼へ。3年振りぐらいだろうか。麻婆豆腐定食650円。麻婆豆腐とちょっと少なめのご飯、スープ。小皿にごちゃっと盛られた煮玉子半分、にんじんと大根の浅漬けひときれづつ、キュウリのキューちゃんみたいな漬物、紅ショウガちょっと、胡麻ドレッシングのかかったレタス。おいしい。ミヤネ屋。ちまき注文の電話。
15時半過ぎ出る。通りを向こうへ行き、三幸書房の均一から『詩集日常語の稽古/相生葉留美』思潮社100円でかう。71年刊。鈴木志郎康の本みたいだなー、と思ったら同じ鈴木悦子という人による装幀。
「私が以前住んでいた所では、雨というものは、地面の裂け目から、澄んだ水が湧き出してきて、その水の中を虹がたえずいったりきたりしていた。死さえもおそれたりせず、くるべきものに思いを馳せるのが常だった。
他人に物事を伝えるのにも ことばなど必要としなかった。手の形、目の動きのわずかな差で、すべてがわかり合えたのだ。
この街で私は人と不和になってしまった。私は日常語の稽古からはじめなくてはならない。」(「引越し先はつまらない」)
16時ごろ、古書現世へ。向井さん。お話。みちくさ市のチラシを頂く。『増補版 敗北を抱きしめて 上/ジョン・ダワー 三浦陽一・高杉忠明 訳』岩波書店かう。
16時半ごろ出、早稲田松竹へ。頼まれたみちくさ市のチラシを置いて頂きに。ちゃんと渡せた。
三井住友のATMでお金下ろす。ここのはフォッ、フォッという音。
神田川沿い歩きブックオフへ。108円で『ことばの自由をもとめて/田中克彦』福武文庫かう。元版の単行本は恒文社から『法廷にたつ言語』のタイトルで出ており、その次に改題、再構成されてこの文庫になって、その後また再構成され元のタイトルに戻って岩波現代文庫から出ている。手元の現代文庫版と比べると、そちらでは「なぜクリスタルはイモスタルなのか」「日本語の威信を守れ」と伊藤比呂美の解説がが削られ、「危険な老年」が新たに収められている。
線路東の道を新宿の方へ歩く。新大久保駅とのあいだにあるビルが完全にできていた。抜けられるのか分からなかったがビルへと続く庇のある道へ入る。抜けられた。赤い路面。自転車の荷台に乗ろうとする人。保善高校と、通っていた海城をこっちからの角度で初めて見る。
大久保通りへ出る。そういえば通り沿いのそんなに大きくない本屋ってまだやってるのだろうか、と見てみる。やっていた。盛好堂。記憶よりもけっこうかっちりした品ぞろえ。とうてい売れるとは思えない青柿堂とか作品社の本がよく分かんない感じでささってるのもいい。一冊だけあった『ビニール傘/岸政彦』新潮社1400円かう。店の方もすごく感じよかった。
17時32分出、適当に歩いて歌舞伎町を抜け新宿に出る。紀伊国屋見る。隣りのディスクユニオンへ。本の所見る。コレクターズ30周年記念本の小里誠と阿部耕作のインタビューの部分だけ立ちよむ。よかった。『潜行 地下アイドルの人に言えない生活/姫野たま』サイゾー823円と、表紙が外れた『IND`S NO6』720円、『IND`S NO7』720円かう。もうインズは、集めなくてもいいかなーと思わなくもないが。
雨が降る。ユニオンの本店の方へ。『葬儀屋の娘/工藤祐次郎』324円でかう。『あさがや日記』は眠るときにちょうどよく、去年一番かけたアルバム。
紀伊国屋そばのブックオフ見るも何もかわず。ガードをくぐり小滝橋通りを北へ。ブックオフ見て大久保駅までの通りに入る。20時半ごろ峰へ。生レモンサワー3杯、モツ焼き、炒めソーキ2100円。
21時50分ごろ発つ。雨はやまず。新大久保駅へ。
23時10分帰宅。冷蔵庫にずーっとあった三ツ矢サイダーを母が飲んでいる。
『高橋和巳 世界とたたかった文学』河出書房新社よみ終えた。巻末の高橋の年譜の前に、代表作の概要を各1ページ2段組で記した「作品ガイド」が付されているのだが、半分を執筆している中里勇太という人の文章が奇怪なほどに下手で最後にいやな気分にさせられる。書誌情報だけの方がよほどよかった。河出の同様の企画(文藝別冊との差異がよくわからない)で出ている佐藤泰志の本でも「作品ガイド」を書いているようだが編集部の見識を疑う。
by w-nemunemu
| 2017-03-01 01:08
|
Comments(0)