2017年 12月 08日
熊手 |
金曜日。8時20分ごろ起床、晴れ。
マルエツのとんかつ(マルエツのとんかつはおいしい)があるので、かつ丼みたいにして食べよう、とグリルで温めてから切ってると姉が起きて来、何つくってるの、と聞く。かつ丼、と答えるとちょっと食べたいというので残していたもう半分の かつも温める。玉子ときのうの鍋の残りのつゆ、麺つゆを混ぜ合わせる。フライパンのかつにかけてとじる。炊飯器を覗くとご飯が茶わん半分ぐらいしか残っておらず。おおうつくしいきょうだい愛!と思いながらひとつの茶わんに全部よそい、かつ二切れを乗せ、台所のグラスに差されたちぢれかけの葉が残るだけのパクチーからましなの二かけむしって添えて箸つけ姉に出す。自分は台所でフライパンから直接箸でかつだけ食べる。おいしい。
9時4分出る。吹上駅で窓から見えた黒い細長い建物。よんでいた引間徹『塔の条件』に出てくる塔はあんな感じだろうか、と思う。
熊谷、勤め。昼はいわ瀬へ。肉玉フライ430円と、みそおでん120円。おいしい。星渓園のベンチに寝て本よむ。
勤め18時まで。終え、今朝通りががって露店とか準備していて、いわ瀬でも話しているの聞いた高城神社の酉の市に行ってみる。雨が降り、借りた傘を差し歩く。お好み焼きとか食べたいな、と思うも控える。お賽銭を10円。ものすごくよくしてほしい、と頼む。強い明かりで照らされた熊手を見上げる。
18時40分ごろ駅へ。階段の手前のBECKS。ブレンドとホットドッグ520円。おおくまさんから電話。
20時15分ごろ発つ。50分ごろ桶川。マインへ行くと営業が21時までなので3階への連絡口はもう閉められかけており、2階から入りエスカレーターで上がる。丸善。立ちよみでもよかったのだが時間がないので「日曜日の人々」の野間賞選評が載った「群像」980円かう。カウンターに詰められた硬貨。
ぎょうざの満州も21時半までなので駅を越え、鳥八へ。熱燗2合とつき出しのおでん、焼き鳥1100円。辺りは店は好きでも客がうっとおしいのはいや。テレビでスターウォーズ。野間賞の選評をよむ。一人だけ反対したという長嶋有のはめちゃくちゃ怖い。『「涙とは違う」って書いてるけど与しない。ただの涙だろう。』
22時ごろ出る。傘を差すも雨はやんでいた。25分ごろ帰宅。誰も帰っておらず。まだあるマルエツのおいしいとんかつと食べよう、とご飯2合炊くもベッドに寝てたら眠ってしまった。
『塔の条件/引間徹』角川書店よみ終えた。
「塔の形の時限爆弾をたゆまず送り続けよう。あまたの街にばらまかれていく僕の子供たち、そのせとものの殻を破って何かが孵るまで。下から見あげる雑踏は中に身を置いたときとは印象が違って、さえぎる塔明かりのせいもあって現実感に乏しく見える。道行く人がとりたててめずらしがったりしないのは、近くにもテンペラ画を売る金髪の女の子とか、クラリネットを吹く小男なんかが出没するせいだろう。有線は自衛隊の勧誘を流し、ティッシュ配りの男は踊り、脚のきれいな女の子たちは新製品の煙草を宣伝していた。女の子は男の子の腕にしがみつき、男の子は熟さない胸のふくらみにひじを押し当てている。春のせいか鳥が多く、通りすぎる女の子の三人にひとりはいろんなところから下着をのぞかせていた。空は気のふれたみたいに晴れていて、みんなもつられて気がふれたみたいにはしゃいで歩く。」p195
by w-nemunemu
| 2017-12-08 08:28
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